対談ダイジェスト
NPOに繋がるまでの道のり
安宮:木村くんは、大学入って卒業して、一回社会人に…。で、NPOだよね?そこの道のりはどんな感じだったの?
木村:大学から社会人が一番なんとなくやった気がするね。なんか大企業に入るのは嫌で、自分で責任が取れなきゃ、自分の知らないところで自分の会社が何かをやっているっていうのは、なんか合わんなっていう気がしていて。
で、その後結局僕がずっと考えてきてたことはコミュニケーションっていう軸があって、情報を発信したいとか、相手からインタラクティブ、コミュニケーションしたいとかっていうのをずっと考えてた。
安宮:僕が大学に入ったのは、ちょっと環境への関心が高まりつつある頃。環境サークルとのつながりができて、そのつながりから僕が最初に入った環境NPOから手伝ってくれへんていう声が掛かった。そこの人達とのつながりができてくる中でこういう働き方もあるんやっていうのを思い始めた。
安宮:大学4年になって就職説明会に行ってもなんか違うなあっていうのが自分の中にあって、環境NPOでなんか手伝えたら良いなあっと思っていた。で、NPOの方に働きたいんですけどっていう話をしたら、「良いよー」って言ってもらって、という感じで就職が決まりました。
新しい場所を見つける
木村:会社で働いてた時代から、ちょこちょこ学生とか若手社会人のコミュニティで勉強会とかには出ていて、その勉強会とかは面白くて。
木村:いわゆる、バリバリなボランティアじゃないけど、そういう会社とは違うコミュニティというか、線があったから、そこの線で僕がやりたかった事とか、僕が本当に目指したかった事がやれる環境があったんですよね。
安宮:リサイクル市っていう活動の代表をやらさせてもらって、ちょうどその辺くらいから環境のこととか話題になってきてる頃やったから、その時代にのっかって、すんごい規模も大きくなった。
安宮:システムが、自分が関わっていく中で上手い事できていったっていうのがあって、その体験がすごく楽しかった。こういう活動をやっていけたらおもしろいなと思った。
NPOで働く
安宮:NPOはいってみて、印象はどう?
木村:毎回言うのはさ、コミュニケーション力は絶対にいる。前の会社はWeb系の会社で、社内のメッセンジャーとかもあり、なんやろ…しーん、かたかたかた、みたいな。
木村:ちゃんと口で話すことが少なくて、すごく秘密主義で経営陣は経営陣の話で絶対漏れてこないようになってたし、ひどい時にはほんとに1日中誰とも話さずって感じだった。ほんとに今いるNPOとは違う。雑談というか、日常会話がごっちゃに混ざって入ってる気がしてて、その意味でプライベートと仕事っていう分け方はしづらいかな。
木村:場所が小学校っていうのは違うなあと思って。小学校って今すごく馴染んでる。あ、これ良いなって思ってる自分がいて、あ、ここはずっと歴史を刻んできたんだなって思って、で、この場所が嫌やって思う人ってあんまりいない、そういう思いが入ってなくてここは小学生が思いでを重ねていった場所だから、自分にとって居心地が良いんちゃうかな。
NPOに入って不安?安心?
木村:不安はある。でもそれで良いと思う。不安は不安やけど、不安やからずっと先のことを考え続けるじゃないですか。大企業入っとったら、僕怠け者やからそれでええやと思ってしまうところがあると思う。
安宮:不安といえば不安だけど、あんまり不安に感じてない自分がいる。根拠はないけれど。
安宮:実家帰ってきて良かったなと思うところは、まあ生きていけるぞっていうのがあって。これまで名古屋に住んでたり豊田に住んでたりしたんやけど、そういう時は地に足ついてへん、よそに来てるっていう感覚がずっとあった。今はどっしりと構えられているというか。