9月24日、25日の二日間に渡り、多気町においてのJICA研修受入を行いました。今回は中南米諸国から来日した10名の行政官および公的機関職員の方々が対象です。農村開発をテーマとして行われた研修ですが、研修生の方からは「生き方を学ばせていただいた」という感想を頂くなど、とても充実した時間を過ごしていただけました。
研修内容
〇勢和の語り部会によるガイドツアー
〇農家レストランまめやさん見学および昼食
〇三重県松阪地域農業改良普及センター 普及指導員の支援について講話
〇川原製茶さんの茶畑および工場見学
〇有機農業を営む「あきふゆ農園」さんの話
〇オーガニック素材のパン屋「にこぱん」さんの話
〇日替わりシェフレストラン「サラダボール」およびふれあいの館
〇トマト農家北川農園さん
〇まごの店見学および地元高校を中心とした町づくりについて講話
研修中は、個々の取り組みや町づくりの仕組みについて熱心に質問され、学んでいらっしゃいました。
とりわけ実際に野菜やパンを試食したり、農家さんやスタッフの方と交流したりする姿が印象的でした。トマトを試食した研修生が「私も畑で食べ物が作りたい」と話したり、自国で有機農業団体の会長をしている研修生とパン屋のオーナーさんが意気投合したり、多気のお茶を利用した製品開発をしてみたいという声があがったり…。
受け入れて下さった方々の根底にある地元への誇りや食へのこだわりが伝わり、心動かされる場面がたくさんあったようです。地元の方々と国の代表として来日している研修生の思いが重なり、「より良い地域社会を創り上げていく」という志を共有していただけたのではないかと思います。
今回の受け入れにおいて各事業所の方に多大なご協力を頂きました。この場をお借りして、感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。これからも、地域の魅力を伝えられるよう、努力してまいります。