三重県農林水産部農業戦略課さんからの命で
平成23年度から、地域活性化プラン策定審議会委員をさせていただいています。
これからは農家の技術指導のみならず、地域全体で価値を生み出し
さまざまな知恵と工夫で、集落の維持と生産体制の継続を考えていかなくては、と始まった
大小さまざまなスタートアップ支援の事業です。
今日は、委員として、支援を受けた団体さんにお邪魔して、
事業内容、成果や困りごとをお聞きしました。
場所は、度会町立岡地区、立岡営農クラブさん。
今年なんと50年ぶりに、地域の伝統行事「虫おくり」を復活させたのだとか。
水田から害虫を追い払い豊作を祈願するという行事で
大麦の藁をもやしながら、太鼓やほらも吹きながら畦道を練り歩くというもの。
このときに必要な大麦の栽培から始めたんだそうです。
代表の方からお話を聞くにつれ、なるほどとうなずくことばかり。
200人ほどの地区で、5年以上もメンバーが変わらず
生産能力と協力体制を少しずつ広げているには、とても細部に理由があるのですね。
最後に、耕作放棄地解消のために取り組んだというナバナ畑を見学。
その場で採っていただいた、たくさんのナバナをいただきました。
寒いなかの作業ですが、週3回誰も強制されず、自主的に収穫作業に励まれるそうです。
ここの芽を残してな、こうとるんや。
つけもんが一番おいしいで。
その笑顔とその手の頼もしさに、ちょっと感動しました。