新年あけましておめでとうございます。
2013年の年明け、ここ丹生では、道々にたくさんの行灯の灯りが灯りました。
丹生の「街並み保存会」の皆さんが地域の家々に配布された行灯が200個以上、
各行灯には各戸の屋号や名前、そして投稿された俳句が風情よく描かれています。
毎月21日の大師祭りの前夜と、この大晦日から元旦にかけて、決まった日の決まった時間に
受け取った地域の皆さんが協力して一斉に灯りを灯すのです。
保存会の皆さんの思いは、街並みを残そう、ということだけではありません。
300世帯の皆で各家に行灯を灯し、空から見たら地域がこうこうと光ることで
「丹生のこころをぽっとひとつに」という願いを持っていらっしゃいます。
今美しければいいのではない。この地域のたからものを未来へ約束する灯り...
年が明けるころ、その灯りの中を神宮寺へと歩きました。
お寺で除夜の鐘をつき、お隣の神社へ初詣、どんと焼きと甘酒を味わいました。
行灯の道沿いを行き交う人びとは誰ともなく「おめでとうございます」とあいさつをしながら。
そして新年の年賀状の1枚には、「今年は行灯300個いきます!」とのメッセージ。
御年70歳を超えた、会の代表の方からからでした。
そして、こんな温かい言葉も書き添えていただきました。
「丹生のみんなは、新しい風をよろこんでいるよ」
ありがたい新年。年賀状に敬礼。
NIUは、自らが光を放つのではなく、このように控え目に輝く地域の光に
ご一緒する影役でありたい --- 2013年の想い。