NIUが事務所を立ち上げたのは、2010年12月6日のことでした。
翌日、新聞に掲載された記事を見て、「お客さま第1号やで」とお越しくださったのが
水土里ネット立梅用水の高橋事務局長。
2年後の今日、このような農地・水・環境保全活動報告会に参加団体の一員として
事務局長から役目を与えていただけることを素直にありがたいことと思い、
パネルディスカッションのコーディネーターを務めさせていただきました。
協議会の形を取り、地域の様々な活動団体が名前を連ねるこのネットワークは多様です。
用水を修理保全するサポート隊の皆さん、地域を案内する語り部の皆さん、
地域の歴史を劇で表現する劇団の皆さん、地域になくてはならない図書館などなど。
そうした元気な面々の皆さんを前に、新たに展開が始まった小水力発電事業に絡んで
研究者やコンサルタントも交えてのパネルディスカッションでした。
不思議なことに、外からいらっしゃった専門家の方々こそ、この地域の絆に惚れ込み、
この地域での学びを教えてくださいました。
そして協議会会長、立梅用水副理事長、工房でがんばるおかあさんそれぞれが、
コーディネーターが引き出す必要がないほど熱くお話してくださいました。
「原動力は夢」「大切なのは継続」「子どもの力を借りよう」など、
私自身が感動して言葉に詰まるような、素敵な言葉の数々でした。
立梅用水の引水から、来年で190年になります。
今を生きる地域の皆さんの元気は、
2世紀前の先人たちに、きっと見守られているのでしょう。