「自殺したくなったら図書館へ!」
アメリカの図書館には、そんなポスターがあるそうです。
本との出会いによって、自殺を思い止まることもある
だから図書館はその出会いの場であり、いのちを育くむ場所なのだと
教えてくれるのは、勢和図書館の司書さん。
先日の日曜日のことでした。
勢和の家つなぎカフェというイベントを、勢和図書館で開催しました。
勢和に移り住んだ人たちや関心のある人たちとの交流会でした。
勢和図書館は素敵な図書館で、この日も司書さんが
田舎暮らしや農業に関連する本を見繕ってくれて会場にコーナーができていました。
気になった本を1冊見つけていたので、イベントが終わったら借りるつもりでいたら、
ばたばたしていていつの間にか書棚に戻されていました。
タイトルも筆者も覚えていなくて、イラストだけが印象に残っていただけ。
司書さんに聞いたら必死で考えてくれたけどさすがに見つからず、
忙しい司書さんに迷惑をかけたなと思って帰りました。
勢和図書館は、ここからがすごい。
今日事務所に行ったら、なんと机の上にその本が届けられていたのです。
たったひとりのために
たった1冊の本を
ずっと気にかけてくれて
そしてわざわざ届けてくれる司書さん。
御礼のお電話をしたら、「その本ですよね!?」と嬉しそうな声。
それで良ければ私の貸し出しカードに「貸し出し」しておいてくれるというのだ。
「図書館は新羅万象の入り口」と言って、
その役割をどこまでも深く見つめ、地域と学び合おうとする勢和図書館。
地域になくてはならない、いのちを育む場です。