大紀町にあるNPO法人日本一のふるさと村さんを訪ねました。
2010年、瀬古夫妻が名古屋からUターンし、
高齢者や障がいがあっても住み慣れた地域で安心して暮らすことができるまち「ふるさと村」をめざして、
ご実家を拠点に、都市と田舎、地域と施設を結ぶ体験・滞在・移住型コミュニティーを創っていらっしゃいます。
見事な釜戸を備えた農家民泊施設、イチゴやシイタケ栽培、ごはんパンづくり、むかしのくらし博物館など
さまざまなチャレンジをしている瀬古さん。町との連携もあり、農家民泊では年間800人以上を迎えるそうです。
↓こんなところ(女将のブログより拝借しました)
瀬古さんの情熱と事業の営みをお聞きしながら、何より素晴らしいのは、交流事業だけでなく
地域の青年たちとの「ナナメの関係」が出来上がってきたということ。
つまり、地域に残っている青年たちが、同居の家族には言えないことも聞いてあげたり
引きこもりなど家族が問題として抱え隠してきたなか、芽生え始めた本人の意思を受け止めたり
地域の青年にとって、自分の意思や想い、地域の未来への不安や可能性を吐き出せる場所になっていて
それはとても大切で貴重な、ナナメの居心地だと思いました。
そんな瀬古さんの次なる事業は、NIUも大きな関心ごとで、注目です。
「いろいろ事業をやってきて、たくさんの人に関わってもらったけど
これからは、青年がこの事業を後継できるようにしていきたいの」
見せていただいた資料には、
「とびたて青年たち!いよいよ限界集落は熱くなるぞ」というタイトル。
瀬古さんの熱さが、高齢化率が県内で2番目という大紀町を
じわじわと温めていらっしゃる様子に、こちらも元気をいただきました!