先日、北海道はニセコへ行ってきました。
そこで株式会社ニセコリゾート観光協会を訪ね、下田会長と山口事務局長にお話を聞く機会をいただきました。
パウダースノーで海外スキーヤーの心をわしづかみにするニセコ町。コロナ禍でも、外資系の投資が後を絶たないのだそう。
わずか人口5,000人の町は、インバウンドで成功した町を超えていました。ネットで調べてみたら、人口増加率も人口ピラミッドもお見事です。人口5,000人の町で2020年の出生数は43人というから、同規模の人口の地域に住む者としては、赤ちゃんの産声の数に驚かざるを得ません。
「ほら、ここからテントが見えるでしょう」
有島記念館の展望台を案内してくださった会長が、テントを指さして教えてくれました。
「今日は集落の出会いがあって、みんなが集まっているんです。ハーフの子どももいるでしょう?これがニセコの普通の光景です」
観光産業が町の人口構成を変えていく、その様を肌感覚で感じました。
アウトドア業界のお話は、さらに歴史の厚みを物語っていました。
ニセコでは、95年にラフティング体験が始まります。そして今では14社。年間10万人が訪れるそうです。ラフティングだけで、冬だけではない夏のニセコを作り出しています。
私としては、アウトドア体験事業の業界で働く人物像がどうしても気になるわけですが、お話の中で本当にありがたい視座をいただきました。
会長曰く、アウトドアが好きな人は、アウトドアができるところでどこでも働くことができるから、海外にも行ってしまうでしょ、と。
では誰が?どんな働き方を?という続きのお話は敢えてここでは掲載せず、ぜひニセコにお金を落とすことで価値ある情報を受け取ってほしいと思います。
観光協会が株式会社である理由もミッションも、たくさん教えていただいた観光協会の皆さま、本当にありがとうございました。
わずかな時間でしたが、ビジネス環境の力強さと、ご苦労の上にあるおもてなしの人の温かさに、ニセコにないものを探すのは難しそうだ、ということがひしひしと伝わってきました。
※写真は、下田会長に教えてもらったbirdwatching cafe のシマエナガソフト