このたびの能登半島地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げます。
また、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、
地震国日本での経験値を集結した1日も早いライフラインの復旧をと託さずにはいられません。
心の痛むニュースで年が明けました。
2024年は昭和で数えると昭和99年になるそうです。
団塊の世代が後期高齢者に入る2025年問題もすぐそこまで来ています。
1月は講演が1本あり、14年目の移住&起業をふり返る機会をいただいて、
年末年始はそんな数字を追いかけていました。
生産年齢人口が1995年をピークに減少の一途をたどり、
かたや高齢者人口は2040年のピークまで増加し続ける超高齢化社会。
平成30年に、経済産業省が出したパネルを今一度引用しましょう。
(出所)2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について 平成30年9月 経済産業省
そもそも、支える側と支えられる側の線引きを65歳ではなく75歳に変えてしまえ、という図です。
これは都合の良い解釈、でしょうか?
私の暮らす多気町で見てみましょう。
入手できる統計(2025年予測)では、15歳から74歳で75歳以上を支える計算をすると、3.1人に1人となります。
2040年頃の75歳以下が支える側になった日本の状況とも類似します。
給与体系はともかく、70歳以上でもなんらかの給与をもらって働いている方がたくさんいる地域社会が
ここ多気町ではすでに到来しています。
私は団塊世代ジュニアに入ります。
就職は超氷河期で若い時代をデフレの30年に沈ませた最も損をした世代ともいわれる世代です。
今から世のキャリア再支援を受けるという感覚よりは、
75歳まで好きなことで働いている自分の姿を強くイメージしながら
あとは社会保障制度がいつどのように塗りかえられても大丈夫な
キャリアの形成をまだ考えていかなくてはなりません。
それは、昭和と令和のギャップや対立にあくせくするよりも、
もっと年代をかきまぜた面白い地域社会の到来ととらえれば
地域資源バンクNIUで取り組んできたことをさらに広げていく猶予がある未来なのだと思えてきます。
本年も、もっと地域をチャーミングに。
どうぞよろしくお願いいたします。
2024年1月5日
代表取締役 西井勢津子